今回は、爪に薄い黒い線が出るのは老化?病気?というお悩みについて詳しくご紹介していきます!
爪に黒い線が出るのは、体に良くない事が起こっているサインという話を聞いた事がありますか?
元々、爪は健康状態により異常が出やすい部分です。
そのため健康のバロメーターと言われる事も多いのです。
ではそんな爪に、黒い線が出てしまう原因として何が考えられるのか?について、詳しくみていきましょう!
ご自分の爪をチェックして当てはまるかどうか一緒に考えてみてくださいね。
見落としが危険な場合もありますので、しっかりと向き合っていきましょう!
爪に薄い黒い線が出る原因は老化って本当?

出典:http://ravissant-nail.com/660.html
爪には現れる以上は様々です。
例えば、爪の表面が凹んでしまう、反り返ってしまう、色が変色する、筋のような縦線が入る、割れやすい、などなどこれ以上にたくさんありますよね。
その症状ごとに考えられる原因は異なるとされていますので、ご自身の爪の状態に合わせて原因を調べていく必要があります。
ただ、中にはご自身での判断が危険な症状もあり、その場合は病院に通院する必要が出てきますので、軽視しないように注意しなければいけません。
では黒い線が入る症状の原因についてみていきましょう。
縦に薄い黒い線が入る原因
原因の中には、「老化」の可能性も含まれますが、それだけではありません。
- 乾燥
- 色素沈着
- 爪の中に起きた内出血(血豆)
- 爪の中にできたほくろ
- 外部から入った食べ物や薬品が反応して爪に現れる
- 薬の副作用や水虫が影響
など、時間が経てば解決するものや、保湿をしてケアをしていけば改善されるものもあります。
老化が原因となる場合でも、老化が原因で起こる乾燥が黒い線を引き起こしている可能性もありますので、その場合は保湿ケアを続ける事で改善できる可能性がありますよ。
爪は伸びるまで時間がかかるので根気強くケアを続けて行く必要がありますね。
「グリーンネイル」といって、下準備が不十分だったことで緑膿菌やカビなどに感染してしまう場合があるのです。
この時、爪は緑色~黒っぽい色に変色をしてしまう場合があるので、黒い線だと焦ってしまう方もいるかもしれません。
その時は、しばらくネイルはお休みしてください!
しばらくしても改善されない場合には、抗菌薬などの使用をする必要があるかもしれませんので、皮膚科を受診してくださいね。
危険な病気のサインかも?
上記でご紹介したような、生活習慣の改善などで解決できるものもあります。
しかし、一方で、危険な病気にかかってしまっている場合もあるのです。
- メラノーマ(悪性黒色腫)
- アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)
この2つの病気は要注意となります。
特に、「メラノーマ」という病気は近年増加傾向にあり、世代問わず可能性がある病気となります。
下記で見分け方についてもご紹介していきますが、もしも少しでも不安に感じるという方がいればすぐに皮膚科を受診するようにしてくださいね。
爪に黒い線が出るのはどんな病気?メラノーマって何?

病気と言われると不安になってしまいますよね。
しかも「メラノーマ」という病気や「アジソン病」という病気は広く知られている言葉ではないため、より一層不安感をあおられるという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この2つの病気について少し解説をしていきたいと思います。
黒い線が現れたからと言って、絶対に病気!という事ではありませんので、焦らず対処をしていきましょう。
「メラノーマ」とは?
「メラノーマ」は、皮膚がんの一種で、爪に発症する場合もある病気です。
初期にみられる症状が色素沈着によってできる黒い線と酷似しているため、判断が難しいという場合が多いのも特徴の一つ。
しかし、その線が太くなっていく、濃くなっていく、爪全体に広がっていくという経過を辿る場合が多いようです。
黒い線以外にも、爪が崩れるような変形や部分的に盛り上がるといった症状もみられることがあります。
すぐに病院へ
もし上記のように、線が太くなる・濃くなるなどの異常を感じた場合にはすぐに病院へ行きましょう。
本来なら、黒い塊ができた時点で、血豆かな?と放っておかない方が良いです。
この「メラノーマ」はとても進行が早いという特徴があり、進行してしまうと転移などの危険も出てきます。
その場合指の切断では済まされない事もあるそうです。
軽度の場合は、爪を全部とって植皮するなどの治療を施し、指を切断せずにすんだという方もいらっしゃるようですので、もし異常を感じたら早めに病院を受診しましょう。
まずは皮膚科で調べてもらって、お医者様と相談をされてみてくださいね。
「アジソン病」とは?
「アジソン病」は、副腎皮質で産生されるホルモンが不足することから引き起こされる病気です。
爪に黒い線が出現する以外にも、低血圧や貧血になってしまったり、立ち眩みや、体の倦怠感などの不調が現れる場合も多いです。
通常は慢性的に症状が進行することが多いのですが、副腎皮質の出血などがみられる場合には急性発症をすることもあります(クリーゼと呼びます)。
その際には、突然の背中の痛みや吐き気・嘔吐、血圧低下、意識消失を呈することがあります。
もし、爪の黒い線以外にも体の不調がある場合には、すぐに内科を受診するようにしましょう。
爪に薄い黒い線が出る原因の見分け方は?

爪に黒い線が出たからと言って、すぐに病院へ行く人は少ないかもしれませんね。
多少見栄えの問題はあるものの、ネイルをすれば隠れてしまいますし、痛みや違和感もなく、放っておいてしまうという人が多いと思います。
しかし、前途したように「メラノーマ」のような危険な病気が潜んでいる可能性もあるので、注意しなければなりません。
そこでどんなところに注意して経過を見れば良いのか?というのをまとめてみました。
もしすぐに病院へ行けないという方は是非、下記を参考に、もうしばらく様子を見ても大丈夫なのか?という事を判断してみてくださいね。
爪に黒い線が出たのはいつ?
メラノーマだった場合、最初は目に見えないほどの細い線が、いつしか太くなって、気が付いたら爪全体に広がっていたという方が多いそうです。
「いつごろから線が出たのか」と聞いても、「覚えていない。そういえば色がついていたかな。3~4年前かな」という反応が多いと言います。
そのため、いつ頃から異変に気付いたのか?はしっかりと覚えておくようにしましょう。
幼少期の頃に黒い線が出る子どもは多いそうで、成長とともに消えてしまうようですので、子供は多少の線があっても心配ありません。
問題は大人になってから、突然黒い線が出てきたという場合です。
大人になってから、全部の指に黒い線が出たという場合は、がんとは無関係の事が多いです。
根元が軽い炎症を起こしたときや、抗がん剤を投与している場合に出る場合がある症状のようです。
こんな人は要注意!
注意すべきなのは、大人になってから突然黒い線が出てきたという場合なのですが、その特徴として「1本の指に黒い線が出た」という点があげられます。
もし気づいたらこの指だけうっすら黒い線が…という方はすぐに病院を受診してください。
進行の早いがんという事もあり、最初は薄かった黒い線が徐々に濃く太くなっていく場合が多いようです。
すぐに皮膚科を受診していつ頃から異常が出始めたのかを相談してみてくださいね。
黒い線はどこにある?
黒い線と言っても様々な種類があると思います。
爪の中央や先端に、糸くらい細い線が短くポツンと現れた場合は、内出血の可能性が高いです。
他にも、爪の中央や先端に、黒っぽくぼやけた線が出た場合、これはほくろの可能性が高いそうです。
もし爪の付け根に出てきた場合でも、大きさや太さ・濃さが変わる事なく先端まで伸びて切り落とす事ができれば、がんとは無関係の可能性が高いでしょう。
ただ、爪が伸びるのと一緒に黒い線も伸びて、付け根から先端まで1本の黒い線になってしまうような事があれば、要注意になります。
こんな人は要注意!
注意が必要なのは、爪の付け根から、先端まで黒い線が長くつながっている状態です。
爪にできるがんの多くは、爪が作られる「爪母(そうぼ)」から出て、爪と一緒に指先へと伸びていきます。
爪母の場所は、爪の付け根の三日月上の白い部分の奥にあります。
そこで出たがんが、爪と一緒に指先へ伸びていき、爪の付け根から先端に黒い線が伸びた形状になるようです。
ほくろや内出血が、爪が伸びる時に爪の下で引き延ばされる事はほぼあり得ないそうです。
そのため、爪が伸びるのと合わせて黒い線が縦に伸びる、横にも太くなっていくという場合にはすぐに病院で相談をした方が良いでしょう。
まとめ

今回は、爪に薄い黒い線ができる原因は老化?という疑問について詳しくご紹介してきました。
「老化」という単語を聞くとガッカリされてしまう方もいるかもしれませんね。
ただ、その場合でも保湿などのケアをしっかりと行えば改善できるかもしれませんので安心してくださいね。
ただ、老化や乾燥が原因であった場合にはご自身のケアで改善する事ができますが、万が一病気だった場合には治療が必要になります。
病院に行かれるのは怖いという方もいるかもしれませんが、早期に治療に取り組まなければ、他の部分に転移してしまう可能性もあるのです。
まずは、病院にかかって「心配ない」と言われるだけでも安心できると思いますので、相談をするつもりで病院に行かれてみてくださいね。
最後までご覧頂きありがとうございました!